2021年9月の記事一覧
令和3年度2学期始業式校長講話
みなさんおはようございます。
2学期始業式です。1学期終業式で予告したように、今日の話は長めです。
まず、1学期末のアンケート結果から、「夢は何ですか?単語で答えてください」このようになりました。
人数が多い単語ほど大きくなります。公務員、薬剤師、看護師が多いようです。英単語で答えると別カウントになります。先生も多いようです。
本校は「共に目指そう夢の実現」として、生徒諸君が仲間と共に、先生と生徒が共に、夢を実現しようというメッセージです。夢にはいろいろあると思います。進学や就職などの進路先、部活動、資格
今回の結果もいろいろありました。
夏休み中も多くの生徒が進路、部活動など夢の実現に向け努力していました。
夢は変化し変わります。今後どんな夢を目指しても大丈夫な力を杉戸高校で身に付けてください。
自己評価に関しては図のような結果になりました。
多くの皆さんが頑張っていました。
さて、夏季休業中にまん延防止等重点措置から緊急事態宣言となりました。文化祭はすでにgoogleclassroomの連絡で知っているかと思いますが、校内公開で、体育館ステージは無観客となりました。
校内公開になったからと言って、感染予防対策を緩めていい理由にはなりません。より一層厳格な感染予防対策を実施してください。
ハイフレックス型のオンライン授業も始まります。予定では10日までですがどうなるか不明確です。
学級閉鎖、学年閉鎖、臨時休校になるかもしれません。1学期終業式のアンケートの結果です。
しっかり感染対策をしている生徒は46.8%、一方でほどんど感染対策をしていないものが0.5%もいました。由々しき事態です。0.5%の生徒が杉戸高校の感染リスクを大いに高めています。
私からは、感染対策の基本はマスクの着用、手洗い、3密の回避です。
ではマスクの効果について具体的に見てみましょう。
グラフは理化学研究所スーパーコンピュータ富岳のシミュレーション結果です。従来株と同じ感染リスクに達する時間が変異株では約半分の時間です。リスク10%に達する時間が従来株は45分程度ですがデルタ株だと20分弱になります。これは、市販のマスクの吸い込む飛沫の実測値です。不織布マスクを顔に密着させることで、十分な効果が見込めます。
したがって、皆さんのマスクに関して望むことは、マスクを常につけることです。外していいのは、運動するときと飲食するときのみです。そして外しているときはしゃべらないこと。
昼食時は、飛沫防止ガードを使い、かつしゃべらない。特に2年生諸君には明言しておきます。このくらいのことが守れないようなら修学旅行は中止にします。
つづいて、同調圧力の話をします。同調圧力とは「集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう、暗黙のうちに強制すること。」です。英語でPeer pressure、ピア・プレッシャーと言います。例えば、今のコロナワクチン接種について考えます。さまざまな理由でワクチンを打ちたくない人がいます。「打った?」とか「なんで打たないの?」と聞くことはこれが同調圧力です。今後、高校生にもワクチン接種が進んでくると思いますが、ワクチン接種に関して差別やいじめ行為を起こさないように。
次は主権者教育の話です。
2学期には衆議院議員の選挙があります。3年生諸君の約半分は選挙権を持ちます。すなわち国会議員を選ぶ選挙に投票できます。間接的には、日本の総理大臣を決める選挙です。君たちの未来を担う日本のリーダーを決めることになります。多くの情報を手に入れ、考察し主体的に選挙権を行使してほしいと思っています。1,2年生も近い将来選挙に行きます。いざその時になって困らないように
今からの準備は必要です。
多くの情報はどのように手に入れることができるでしょうか?WEB、SNSといったネットから。新聞から。選挙公報。立会演説会から。などさまざまな手段があります。新聞は毎日、皆さんの教室へ5つの新聞が配られています。
すでに新聞を読み比べている生徒は気づいているかと思いますが、新聞によって記事の書き方が違います。ぜひ2学期は新聞の読み比べをしてみてください。
読み比べは、21世紀に必要なスキル。素養、能力としてクリティカルシンキング、日本語で批判的思考を鍛えます。多くの意見を知り、主体的に考えることで身に付きます。
2020東京オリンピックは開催について賛否が分かれましたが、多くのアスリートが私たちを感動させてくれました。
なかでも、私が感動したのは10代の活躍です。体操の橋本大樹選手、スケートボードの西矢椛(にしや もみじ)選手をはじめ多くの選手が輝きを放ちました。オリンピアンに限らず、君たちも私たち教員に感動を与えてくれています。私たち教員は君たちからエネルギーをもらっている。ということです。一生懸命努力する姿は、輝きを放ち、周りにいる人に感動やエネルギーを与えます。このことは是非みんなにも知ってほしいです。もう一度言います。教員は君たちからエネルギーをもらっています。
もうひとつオリンピックからの話
オリンピック選手に対する誹謗中傷が話題となりました。簡単に多くの人に自分の考え・意見を発信できる時代です。匿名や偽名で言いたい放題です。本当に嫌な時代になりました。皆さんはSNSで発信する場合は十分考えてください。友達同士のグループLineでもおなじことです。皆さんの発言が友達や知らない誰かを傷付けているかもしれません。
コロナの感染で、感染したものを非難する書き込みはもってのほかです。テラスハウスがきっかけで木村花さんに対するSNSで書き込みをした人は逮捕されています。心無いSNSの書き込みをしている人には逮捕され、やった行為に対する責任を取らされます。これは加害者になる例ですが、SNSは皆さんが被害者になる危険も持っています。
これが最後です。これは私たち教員の問題ですが、埼玉県の教員の不祥事が絶えません。新聞で読んだ生徒諸君もいるかと思いますが、先日、校長のパワハラ、教員の生徒にわいせつ行為、教員の生徒に対する体罰、交通事故計5件の懲戒処分がありました。これらは杉戸高校先生ではありませんが、杉戸高校から不祥事を出さないために、私から皆さんへのお願いです。
先生にも注意していますが、LINEを先生とのやりとりはしないでください。Googleclassroomを使ってください。GoogleClassroomを使っても私的な内容がやめてください。体罰に関するアンケートも実施していますが、あれっと?思ったことは、先生に相談してください。教頭や私校長でも構いません。
長くなりましたがわたくしからは以上です。