日誌

2016年6月の記事一覧

【ダンス部】衣装制作


コンテスト形式の大会へ挑戦するためには、様々な壁を乗り越えなければなりません。

舞台上で「作品」を競い合うわけですから、舞台芸術の要素が多分に問われるということになります。

したがって、ダンスがいくら身体表現であると言っても、コンテストでは身ひとつで勝負するというわけにはいきません。

どのチームも、舞台装置として機能するものは最大限の工夫を凝らして活用してくるものです。

事実、各種大会の審査基準にはほぼ例外なく「ビジュアル」に関する項目があり、純粋なダンスの技能だけの審査ではないことが明確に示されています。

それは時に小道具であり、時にメイクであり、時に髪型であり、そして時に衣装であるわけです。

その中でも、特に視覚的な印象のほとんどを左右するのは衣装であるため、各チーム衣装にはそのクオリティーに強いこだわりを持って用意しています。

舞台に上がる前から、勝負はすでに始まっているのです。

 

強豪校ともなると、1作品のためだけに用意する衣装、あるいは小道具に、一人当たり数万円をかけるところはめずらしくありません。

その作品のテーマやメッセージに合わせて、すべてを特注すればどれほどの金額になるか想像に難くないはずです。

 

本校ダンス部は、昨年度に部に昇格したばかりということもあって、学校側から割り当てられた部活動予算ではとても衣装の費用をまかなうことはできません。

そこで、保護者の方のご理解もあり、今回の大会に向けて最低限の衣装代のご負担いただきました。

部員の熱意を理解し、毎度ご協力くださる保護者のみなさまには本当に頭が下がります。

部員に対しても、そうした周囲の理解と協力がなければ活動が成り立たないということを常に忘れないようにと指導しております。

 

とはいえ、衣装の予算に決して余裕があるわけではありません。

そこで部員がたどり着いたのは、できうる限りの自作を行うということでした。

 

今週末の活動中、衣装制作の一部を行いましたので様子を紹介致します。

 

 


ずいぶんと部員同士で思案を重ね、様々な試行錯誤を重ねていた様子でしたが、自分たちの納得のいくような衣装ができあがることを願っております。

 

際限なくお金をかければ、目を見張る衣装が手に入ります。

しかし、例えスマートでなくとも、大会にかける生徒のひたむきな想いから紡ぎ出された創意工夫が、それ以上の衣装を完成させるように思うのです。

 

他の恵まれた環境と比較して、そこに不平を抱くような人間の伸び代は高が知れています。

そうではなくて、いち早く自分の置かれている環境がどれほど恵まれているかに気づき、その状況の中で最大限の努力を発揮する人間にこそ成長が現れるものです。

 

大会への挑戦を通じて、望ましい自己実現の方法を部員自身が学び取ることを期待しております。

 

ダンス部顧問 梶田

【ダンス部】合同練習×伊奈学園

 

65日の日曜日、伊奈学園総合高等学校において、同校との合同練習が行われましたので活動の様子をご報告致します。

 

実のところ、この合同練習については1ヶ月ほど前から相手校の顧問の先生と何度も打ち合わせを繰り返しておりました。

私としては、時程や練習メニューなどを考えるにあたって、両校の部員にとって双方が最も稔りの多い形となるよう努めたつもりでおります。

今回、合同練習を実施する運びとなりましたが、伊奈学園にとっても前例がなく、本校ダンス部にとっては無論のこと、初めての試みということで、部員はもとより顧問としても肩に力が入った状態で当日を迎えました。

 

本校の部員に遅刻者もなく集合が完了し、830分には伊奈学園の5ハウスにおいて、伊奈学園の部員たちの歓迎を受けました。

着替えを済ませ、簡単に挨拶と趣旨説明を行った後、両校の部員同士でペアを組み、まずは伊奈学園主導でアップ・基礎練習を体験させていただきました。

 

 

体系的に考えられた、ストレッチ、アイソレーション、リズムトレーニング、筋トレ、というようなメニューが流れていく中で、その都度伊奈学園の部員が本校の部員に対して説明してくれました。

いきいきと話す伊奈学園の部員の姿に、ダンスにおいてもやはり言語活動の重要性を感じずにはいられませんでした。

本校の部員はというと、メニューを平然とこなしていく伊奈学園の部員を横目に、必死の表情で息を上げておりました。

身体表現をする以上、自らの理想とした表現を可能にするだけの柔軟性・筋力が必要となることは言うまでもありません。

本校ダンス部としても、身体作りという根本的なところから考え直していく必要があるように思われます。

 

その後、両校より選出された数人の代表者によるジャンルごとのワークショップを行いました。

LOCKPOPWAACKHip-Hop①、Hip-Hop②、Hip-Hop

といった以上のジャンルに分かれ、1時間×2コマをそれぞれが選択して受講する形で8×8程度の簡単な振りを習得し、他の部員に披露しました。

本校からは部長がHip-Hop①を2コマ、僭越ながら私がPOPを2コマ担当致しました。

ジャンルに分けることで、より専門的且つねらいが明確になった練習ができたように思われます。

両校とも、普段触れることのできないジャンルを体験することのできた部員が多数いたようで、よい機会となったように思います。

 

途中、昼食を挟みましたが、その際の様子です。

 

両校の交流がさらに深まったように見受けられ、顧問としても嬉しい気持ちでおります。

このような良好な関係性のなかで、切磋琢磨してほしいと願います。

 

ワークショップの後は、両校混合で2チームに分け、バトル練習を行いました。

簡単に作戦会議を設けた上で、交互に1人で出て即興で踊ったり、数人で思い思いのルーティーンを踊ったり、某芸人のオマージュで威嚇したりといった様子で、全員が楽しんでいたように思います。

また、ジャッジの後にはコールアウトがあり、両校の顧問が引っ張り出されて1ムーヴずつ部員と勝負をし、大いに盛り上がりを見せました。

今回は、「まずはバトルの場に出てみる」ということが第一の目標だったので、この練習は大成功だったと思われます。

 

バトル終了後、現在練習している作品をお互いに見せ合い、改善点を指摘し合いました。

忌憚のない意見が活発に出され、今後の作品作りや詰めの練習にとって大いに建設的な活動となりました。

 

最後に、伊奈学園の顧問の先生から、「この記念すべき初めての合同練習の相手校が、それぞれ伊奈学と杉高でよかったとお互いに誇りに思えるように日々努力していこう」というお話をしていただきました。

部員たちの技術的な成長はもとより、ダンスという享楽的な活動をしていることを恥ずかしく思わず胸を張れるよう、日々の生活面や学習面で成長できるよう指導していきたいと思います。

 

伊奈学園のような恵まれた環境で、レベルの高い高校との合同練習が行えたことは、本校ダンス部にとって実に貴重な経験でした。

今回のために尽力してくださった伊奈学園の顧問の先生方、本校の部員にかけがえのない刺激をくれた伊奈学園の部員のみなさんに感謝致します。

また、日頃より本校ダンス部の活動にご理解いただき、今回の合同練習に際しましてもご協力をいただいた部員の保護者の皆様には、特別の感謝を申し上げます。

 

大会の映像審査を目前に控えた部員たちは、伊奈学園で得た向上心を胸に、今日も体育館ステージにて練習に励んでおります。

 

ダンス部顧問 梶田

【ダンス部】学校案内について


平成29年度版の学校案内のうち、p.7~p.8に、部活動を紹介するページがあります。

本校ダンス部は昨年度に同好会から部へと昇格致しました。

学校案内においてはダンス部が
文化部の箇所に記載されていますが、現在、運動部として活動しております。
ご声援よろしくお願いいたします。

ダンス部顧問 梶田