2018年9月の記事一覧

全校集会講話

 本日6時間目に全校集会を行い、以下の話をしました。 

  

 今月18日、第一生命保険から、恒例のサラリーマン川柳の番外編として、来春入社する学生が就職活動を振り返って詠んだ18句が発表されました。面接対策や自己PRに頭を抱え、苦労した末に出た内定を喜ぶ気持ちを表現した作品が多い中、私は企業説明会に向かう服装の悩みを詠んだ次の作品が心に残りました。
  「私服可は 天国地獄の 分かれ道」
 心に残った理由は、初めて担任した女子生徒が上野にある老舗百貨店の就職試験を受けた際にも私服指定があり、試験前に女子生徒が相当悩んでいたのを思い出したからです。
 同時に次のようなことを考えさせられました。
 企業側は、リクルートスーツに限定しないで私服を選択させることで、より協調性と主体性に優れた学生を採用したいのではないか。私服という限りなく幅広い選択肢の中で、企業イメージにより合致したものを選び、かつ、自己の存在感を表現することのできる力を、面接だけでなく服装からも判断していく。
 言い換えるならば、集団の中で他と協調しつつ、自らの考えを適切に表現し、伝えていく力が求められていると考えることもできます。そして、このような力は一朝一夕で身に付くわけではなく、日々の生活の中で、意識を高め、コツコツと積み重ねていくことで培われていくものです。
 サザンオールスターズの往年のヒット曲「ミス・ブランニュー・デイ」の歌詞には、「みな同じそぶり」「誰かと似た身なり」とありますが、この歌詞のような姿勢のままでは、これからの社会を生き抜いていくことは難しいと思います。
 皆さんには、高校生活を通じて、ぜひ協調性と主体性、そして表現力を高めてほしいと思います。

校長室だより第5号

9月8日(土)の文化祭一般公開に向けて、朝から準備が始まりました。当日は多くの皆様の御来校を心よりお待ちしております。本日、全校生徒に校長室だより第5号を配布しました。校長室だよりは以下から御覧ください → 校長室だより第5号.pdf

2学期始業式挨拶

 台風21号の影響のせいか、暑さがやわらいだ中での始業式となりました。生徒の皆さんには、夏休みから気持ちを切り替えて学校生活に取り組んでほしいと思います。週末には文化祭が予定されています。思い出に残る素晴らしい文化祭となるよう、準備に励んでください。本日の始業式では以下の話をしました。

 猛暑、酷暑の夏休みを終え、2学期始業式を迎えました。夏休み中は元気に、そして自分を成長させるために取り組むことができたでしょうか。本日より、気持ちを新たに学校生活に取り組んでください。この後に表彰や整容指導も予定されていますので簡潔に話をします。 

 皆さんは、学問という言葉の意味について、どのように考えていますか。京都大学名誉教授で現在は京都産業大学教授の永田和宏(ながたかずひろ)氏は、次のように述べています。 

 学問とは、「学び、かつ、問うこと」である。学び受け入れるという一方的な「知」の流れではなく、入ってきた「知」をいったん堰き止めて、それが正しいか問い直す。どのような意味を、あるいは価値を持っているのかを問い直すことであると。 

 皆さんが、授業などを通じて多くのことを学び、知識として習得(覚える)するために努力を重ねていることは十分承知しています。しかし、それが一方的な知識の習得に偏ったり、試験対策だけを目的としたものでは、自分を成長させるための学びにはならないと考えています。

 表面的な知識でなく、より理解を深め、生きていくために活用することができる知識として身につけていくことが大切です。現在学んでいること、これから学ぶことが、一過性の知識に留まることなく知性として高めていけることを願っています。そのために皆さんには、学問とは「学び、かつ、問うこと」であることを意識して、授業や勉強に励み、自らの可能性を伸ばしてほしいと思います。