校長日誌

入学式式辞

式辞

 新入生の皆さん入学おめでとうございます。埼玉県立杉戸高等学校を代表して、皆さんの入学を心からお祝いいたします。また、新入生をここまで支えてこられました保護者の皆様にもお喜びを申し上げます。
 
 本日の入学式は、新型コロナウイルス感染症予防対策のため、保護者の方々さえも入学式にご臨席できず、皆さんの晴れ姿を見せることができませんでした。時間短縮も行い、杉戸高等学校伝統の入学式を完全な形で挙行することができませんでした。誰がこのような入学式を予想できたでしょうか。教職員一同も残念に思っており、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
 
 予測困難で前例のない大きな変化の時代に、私たちは生きています。多くの社会的課題もあります。産業構造の急激な変化、異常気象、パンデミック、地域間格差の拡大など国内のみならず深刻さが増しています。これらの課題には明確な解決方法はありません。世界が力を合わせて解決していかなければなりません。最も重要な概念は、多様性と誰一人取り残さないことだと思います。
 皆さんは、杉戸高等学校の伝統を受け継ぐ主役になります。課題解決に取り組む力を身に付けるべく、気概をもって有意義な高校生活を送ってください。今が大切です。二度と来ない最も重要な高校生活を大切にしてください。
 そこで、これからの3年間の高校生活で皆さんに、心がけてほしいことを3つ申し上げます。

 ひとつ目は、一生懸命勉強することです。
 高等学校は、学ぶことを学ぶ場。多くのことを覚えるのではなく一生懸命勉強して、基礎を突き詰め、とことん納得するまで勉強してくだい。基礎のしっかりした人間は、自分で物を考えることのできる人であり、社会のイノベーションに欠くことのできない独創性・創造性は、このような人物が持つことができます。すなわち、社会の公器となります。
 

 二つ目は、学習、部活動、社会活動を通して幅広い教養を身に付けて欲しいということです。
 幅広い教養は、人間形成上欠くことのできない大きな要素です。文系だから数学は勉強しない。受験科目でないから手を抜く。受験勉強のためと言って部活動をやめる。このようなことはやめてください。グローバル化が進む今日、幅広い教養は必要欠くべからざるものです。日本の文化、相手の文化を知らなくて、ビジネス交渉はできません。デジタル化が進む現在、データを解釈できない人は必要としません。人を思いやる、他者を尊重しなくては、コミュニケーションは進みません。すべて、幅広い教養が必要です。
 
 三つ目は、常に考えてください。疑問をもってください。なぜだろう。なんだろう。どうしたらよくなるだろう。
 部活動も自分の頭で考える力を養う場です。例えば、次の試合に勝たなければいけない。課題を持ったときに、そのためには、どのような技を磨けばよいか、どのように磨けばよいか、どのような戦術をとったらよいか、対戦相手の特徴はなど、いわば皆さんは仮説をたて、その仮説のどの仮説を実行するのが良いか、日々の練習で確かめて、検証して試合の勝利という結果に結びつけていきます。まさに学問の方法論に他ならない。これは文化部の活動でも全く同様です。
 
3つのことを心掛けた3年間の高校生活は、皆さんの夢の実現をしてくれることでしょう。

 最後に、皆さんに今日おこなってほしいことがあります。家に帰ったら、ここまで育ててくださった保護者の方に感謝の気持ちを伝えてください。「いままで育ててくれて、ありがとう。これからも支えてください。」と。

令和2年4月8日
埼玉県立杉戸高等学校校長 蛭間 督(ひるま ただし)

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